Home--varios---大人の女になる為の十箇条


夜、水菜のキムチなんぞを頂きながら、冷酒を楽しむ。そうして、自分がすっかり大人と言える年齢に到達していることに驚くわけだ。水菜キムチに冷酒が、艶を持った大人の女か?

そこで私は考えた。以下に示す十の事柄をクリアしている女は『大人の女』と呼んでも良いのではなかろうかと。

では、大人の女の定義とは?

1)大人の女は、一人でバーに立ち寄ることができる

慣れ親しんでいるバーだけではなく、その風情に惹かれてくぐった扉の先で、趣味の良いスツールに腰を落とす。メニューを見ずに頼んだボンベイ・サファイア。その一杯から全てを伺い、今そこにいる自分を静かに楽しむべし。

チェックの際に、そこに記された金額を見ても驚愕してはならない。

2)大人の女は、しらっと強いお酒をさらりと頂くべし

「何飲む?」
「ラムのダブル、ストレートで」とか、
「ジンにライムだけ落として」とか、
くっと頂き、良く飲んで3杯まででさらりと帰ること。

まず、だらだらと閉店まで居残ってはいけない。そして、終電がなくなったからと言って、1時間もかけて歩いて帰るのは以ての外。

3)大人の女は、聞き上手であるべし

照明の落とされたセピア色の空間。耳に心地よいジャジーな響き。
打ち解けた間柄ならともかく、距離のある間柄、初対面の異性と話すときは、静かにほほ笑みながら、絶妙な間合いで頷き、相手の瞳を時折見つめながらしっかり話を聞かなくてはならない。その瞳を潤ますことができればなお良し!

聞いている振りが上手いのが大人というもの。

4)大人の女は、褒め上手であるべし

「肌が上気して薔薇の花のようだ…」
気障すぎる褒め言葉に酔っていてはいけない。酔うのはアルコールだけにすべきだ。

大人の女であれば、ひとつ褒められれば二つ半ほどの言葉を綴れなくてはならない。この「半」というのがポイント。

三つ褒めれば嘘臭いが、二つ半であれば、相手の心のカフスは半分以上外れたも同然。

5)大人の女は、常に戦闘態勢を心がけよ

始まりは簡単。視線を絡まし、その熱で男を犯せば良い。男は静かに貴女を促し、艶めいた夜が二人を抱くだろう。

いつ何があるか判らない。いつも本番勝負であることを念頭に置き、手を抜いてはならない。それが大人というもの。

しまった!今日、ババシャツだわ!とか、色気のシャシャリもないマジック・パンツ@冷え性対策おーまいがっ!とか叫びながら、心の中で泣いてはいけない。

6)大人の女は、好奇心おう盛でなくてはならない

「君に本物のジャズを聴かせてあげるよ…」
そんな甘い言葉に露呈する男の下心。それに気づきつつも、そこは淑女の顔のまま、相手の誘いにのることができるのが大人というもの。

だからといって、それを生業としてはならない。

7)大人の女は、理性がなくてはならない

「上に部屋を用意しよう…」
男の欲望の沸点がふつふつと音を奏ではじめ、貴女に娼婦の顔を強要するかもしれない。しかし、その部屋がフォーシーズンであろうと、リッツ・カールトンであろうと、その好奇心を抑える理性がなくては大人の女とはいえない。

「残念ながら貴男に満足していただけるほど、魅力のある女ではありませんの…」
やんわりと相手を傷つけることなく、スマートに自分の欲望を覆い隠してこそ、大人というもの。

決してそこで、たじろいてはいけない。生つば飲んでよだれを垂らしてもいけない。スマートに、あくまでスマートに。そんな時間を、そんなゲームを楽しめるのが大人というもの。 ああ、相手が違えばーーー!などとホテルに釣られて、地団駄踏んで悔しがるのは小心者の小物である。大人とは言えない。

8)大人の女は、気前が良く依存してはならない

大人の女は、自分にしてもらったこと以上に、魅力的な若人には十分に援助しなくてはならない。青い田んぼは耕して肥料をまいて、悪しき種を間引き、頭が十二分に垂れるのを待って頂くべし。
そのためには、もちろん自分が食べていくだけの賄いは必要であり稼ぐべし。

雀に先を越されたとしても、発狂して雀を焼き鳥にしてもいけない。肝に銘じるべし!

9)大人の女は、恋深き女。そして、不倫のひとつやふたつ、経験済み

一人の時間も大切だけれど、二人で築く時間はとても愛しい。大人の女は上等の恋を紡ぐ術を知っているから、もててしまうのは仕方ないこと。沢山知っているというのとは、少し違う。深く知っているのが大人の女。

隣の芝生は青く、責務でないセックスは解放されている。少し疲れた男の背中は愛しい。罪悪感という媚薬が瞬くほど早く心を痺れさす、そんな秘密めいた関係。
本気になりそうでなってはいけない。踏み込ませず、そして踏み込まず。

大人の女は絶対傷ついてはならない。
そして、余韻を楽しむことなく、桜のように、綺麗に咲いて、引き際も美しく。

相手の妻に刺されるようなことがあってはならない。

10)大人の女は、姐さんと呼ばれても、兄貴と呼ばれてはならない

義理と人情なしに大人とはいえない。適度な温度で対人関係を築くべし!
色っぽいとか艶っぽいとか、格好が良いとか、背筋の伸びたとか、そんな印象を与えるのが大人の女の勤めというもの。

だからといって、仁侠な人になってはいけない。まして、姐さん、あんた漢(おとこ)だ!とか、真顔で言われたり、指を鳴らせば三秒で手下参上などと思われてはならない。


嗚呼、大人ってすばらしい。
わたしが描いていた、大人の素敵な女性とはこうであり、今のわたしは、もちろんこれにぴったりと当てはまっているのは、皆さまのご存知の通り。

ここを読んでいらっしゃる賢明で大人の皆さまは、何番と何番の隠れてるとこは本当だけど…とか思ってはいけない。


ここを読んで書いちゃいました。無断リンク、そしてタイトルぱくりお許しを!
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