一升瓶を左手に、300ccは入るかというコップに並々と注がれた日本酒右手。着流しを伊達に着こなし片ひざ付いての一人酒。嗚呼、独り酒。
どうやら、そんな噂を払拭するために、至素音さんはワインに凝っている振りをしているらしい。
お洒落な暮らしぶりをアピールしようと試みようとも(まずそこに無理があるのだと気付かなくては、ねえ)貧乏ゆえに何でもかんでも嘘っぱちだとすぐに露呈してしまう、そんな「振り」だけの至素音さんのこと。たいしたつまみなんて用意できないだろう。はいはい、その通り。きっとね。
ワインには、チーズ。スモークチーズが好きらしい。もちろん、カマンベール、かもーーーーん。ウォッシュタイプだってへっちゃらさ!買えないだけらしいが。そして生ハム。はむはむ喰う。赤や黄色のパプリカなんかも、むしゃむしゃ喰う。そして美味しいチョコレートなんかも、うひうひ喰う。
そんな至素音さんが、かなりお気に入りなのが、こんがり焼いたパンに雪印@バター1/2(ハーフ)をたっぷり塗ってさらにこんもり盛るパテ。パテ?はて?
そんな下らんことは言わんでよろしい。
さて、パテである。
内蔵系に澱粉やら香辛料やら練り込んだ、もっちりもそもそした、ぱて〜っとした食べ物で、鶏レバーやら、豚さん。ロブスターやら蟹。色んな種類。様々な味。
輸入食品売り場なんかで、500円ぐらいから売られているブツである。
ここで吟味しないと、こんな不味いもの喰えん!となって人生の1/10ぐらい損をすることになると、至素音さんは鼻息荒く語ってくれた。そんな辛い経験があったんだと頷ける勢いだった。
こういう長期保存が必要となるものの場合、これでもかーーーー!と言うぐらい塩が効いている場合がある。ちゅーか、それって塩そのものやん?というメーカーがあるので、注意が必要だ。
でもまあ、失敗した場合でも、熱々に茹で上がったパスタなんかに絡めて食べると、あら素敵なプレートの出来上がり!そんな主夫の知恵も至素音さんは教えてくれた。
そんなお洒落なことにチャレンジしようとして失敗を重ねつつも、そこは 貧乏気質 機転を利かし生活するのが至素音流らしい。至素音流とは、どうやら貧乏人の知恵らしい。あれ?今背中に悪寒が…。
さて、そんなワイン好きでパテ好きな至素音さんのいち押しは、ロブスターパテである。機会があれば是非食べて欲しいと力説されていた。と、言うか、半ば強制的に持参するように脅迫されている気がしなくともない。
賢明な読者の皆さま、親切心からと判りますが、間違っても、「お顔の毛穴補修にご使用下さい」などと丁寧に記した補修用のパテを送り付けないように。命の補修はできませんからね。